我が家では、夫婦二人と猫ちゃん一匹で暮らしています。

我が家の家づくりは、私たち夫婦が快適な居住空間を手に入れるのは勿論のこと「猫と人間が生涯楽しく快適に暮らせる家」をコンセプトに新築住宅を計画しました。

今回ご紹介する工夫とアイディアが猫を飼われていて、これから新築住宅の計画がある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。




猫が自由に移動できる室内ドア

猫動線

まずは一番最初に猫が家の中をどこでも自由に移動できる猫動線(室内ドア環境)について考えました。

①室内ドアを片開きのペットドア付にする。

当初はこの方法にして、猫が玄関以外を自由に移動できるような動線を考えていましたが採用しませんでした。

ちなみに、ペットドア付の室内ドアはリクシル、ノダ、三協立山、アイカ工業、YKK、大建工業などから販売されています。

リクシル ペットドア付室内ドア ラシッサSか

大建工業 ペットドア ハピアで揃えるのがお値段は安くなると思います。

②壁に穴を開けて猫専用の通路を設ける

2階のウォークインクローゼットの壁3ヶ所に穴を開けて、猫専用の通り道を造ろうと計画していましたが、たぶんその穴は通らず「ドアを開けろ!」と言われると思いなかなか決断ができませんでした。

結局はこのプランも採用しませんでしたが遊び目的のために、どこか1ヶ所ぐらいは壁に穴を開けるんだったなと少し後悔しています。

③室内ドアを引き戸にする

我が家では、2ヶ所を除きその他の室内ドア全てを引き戸にしています。

そして常時ドアを少しずつ開けているので、玄関・洗面脱衣所以外はどこでも自由に出入りが出来ます。

猫と引き戸

引き戸が多い住宅は猫にとっても人間にとっても快適な動線だと思っています。

本来は①②③を上手く組み合わせて、猫と人間の移動がスムーズな動線を考えるのが一番だと思います。




猫が眩しくない快適な照明環境

猫が好む照明

LEDは蛍光灯に比べてチラツキがないので猫の目にも優しいとされていますが、基本的に猫は暗闇を好みます。

暗闇だと人間は過ごせませんが、なるべくなら猫も落ち着いて過ごせる暗めの照明環境が好ましい!

人間が居る場所は明るく!猫がいる場所は暗めに!をコンセプトに、施主支給で調光調色機能付きの照明を多く取り入れました。

関連記事⇒新築の照明器具は施主支給で節約を!安くてオシャレなオススメ照明を家一軒分ご紹介

猫の爪とぎにも強い壁紙

猫と壁紙

猫を飼われている住宅の壁紙って、すぐにボロボロになりますよね。

壁紙で爪をとがないのが理想ですが、爪とぎの仕付けが行われていないと普通にカリカリするものです。

新築なのに数ヶ月で壁紙が残念な感じに…

そんなのは少し嫌だな~っと

そこで我が家では、ほとんどの壁にひっかき傷に強い壁紙を採用しました。

検討した壁紙は「リリカラ スーパー強化+汚れ防止」「サンゲツ スーパー耐久性」「東リ エバール スーパーハード」の3種類!

別々のメーカーで選んでも良かったのですが、サンプルを取り寄せテストを行うと東リ エバール スーパーハードがもっとも引っ掻き傷に強そうで種類もあった為メインで採用しました。

天井も含めての見積りですが、単価1,200円(m2)×252.40m2=302,880円(材工)

関連記事⇒Web内覧会③ 「玄関・シューズクローク・リビング・畳スペース・スイッチニッチ」について

猫が登っても破れない網戸

猫と網戸

猫って網戸に登るのがとっても好き!

網戸に虫なんか止まっていると、いきなり狩りモードになって飛び掛ることなんかも!

網戸なんて一瞬でビリビリになります。

その対策として我が家の網戸は、施主支給で猫が登っても破れない網戸「ペットディフェンス」を入れて貰いました。

ペットディフェンスの詳細は⇒満足度が高い注文住宅!Web内覧会① 「外壁・サッシ・玄関ドア・ポーチタイル」

猫は畳が大好きボロボロになってもい草は国産

猫と畳

畳スペースは夫婦も希望でもありましたが猫も畳は大好き!

くつろいだり遊んだりしてくれます。

どんな農薬を使っているか分からない中国産のい草は、猫にとっても人間にとっても良くないと考え、い草は国産のものを選んでいます。

畳に関しては爪とぎをしても怒りませんし基本的には消耗品だと考えています。

関連記事⇒Web内覧会③ 「玄関・シューズクローク・リビング・畳スペース・スイッチニッチ」について




猫は綺麗好きだからトイレは複数必要

猫トイレ

猫はとても綺麗好きで汚いトイレは大嫌い!

できれば複数のトイレを置き常に綺麗な状態にするのが好ましいです。

我が家では猫一匹に対して、1階と2階に1個ずつニャンとも清潔トイレを設置しています。

1階はリビングからは見えない階段ホール部分に置き、2階は寝床近く(最近は嫁さんの部屋がメインの寝床)に置いてます。

2階トイレ

トイレの設置場所って後になってからだと結構迷うので、設計の段階からトイレの設置場所を決められた方が良いと思います。

猫の水飲み場は重要!2階にも洗面台

リフラ

あまり水を飲まない猫は、色々な病気のリスクが高くなります。

我が家では、子猫の時から水を飲む訓練としてミルクをあげた後には、スポイトで水も与えるようにしていましたし、大人になった今でも遊んだ後はお水を飲んでくれるように促しています。

その甲斐あってか毎日程よく水を飲んでくれています。

置き水の場所はリビングと2階洋室の2ヶ所!

猫の置き水

時間が経過すると毛やホコリなどが浮いてくるので、一日何回も交換するのが好ましいです。

我が家では、最低4回×2ヶ所の交換をしています。

猫の水汲み専用とも言える洗面台を2階にも設置しました。

トイレなどの洗面は大腸菌がウヨウヨしているので論外!

ベランダにも水道はありますが、やはり部屋の中に洗面台があると便利です。

関連記事⇒Web内覧会⑦ 「2階 寝室・洋室・ウォークインクローゼット・ベランダ」について

留守中の脱走・転倒防止!の格子

猫と格子

私はサッシ窓を開け網戸のままでの外出は心配なのできません。

もし万が一脱走したら、もし2階から転落したら…

何か起きる可能性は低いですが、実際にそんなことが起こっているから迷子猫とかになるわけで、絶対何も起こらないとは言い切れません!

脱走の可能性が大きい玄関ドアには、ホールに室内ドアを設けて遮断して玄関ドアをいつ開閉しても猫が脱出できない工夫。

それと網戸のままでも安心して外出できるように格子を2ヶ所に入れました。

これで春と秋には網戸+格子で安心して外出できます。

格子の詳細は⇒Web内覧会⑦ 「2階 寝室・洋室・ウォークインクローゼット・ベランダ」について

蚊の発生を減らしてフィラリア予防

JOTO丸マス蓋250型

犬だけではなく猫もフィラリアにかかります。

毎年の予防をするのは当然として、蚊が室内に侵入しない工夫や対策も必要です。

我が家では、庭などに水が溜まらないように気をつけていますし、雨水桝から蚊が発生しないようにしています。

関連記事⇒雨水桝の蚊やボウフラを撃退!「蚊シャットくん。」で落ち葉・ゴミ・砂利の落下も防ぐ!




猫が安心して身を隠せる場所

クローゼットと猫

子供の時から多くの人に触れて育った猫は別ですが、我が家の猫は人間嫌いでビビリなんです。

なので来客時にも安心して2階で寝れるようにリビングと階段の間に室内ドアを設けました。

階段ドア

来客時にはドアを閉めて話声がなるべく猫にとって静かになる工夫。

クローゼット部分には隠れ家を設け、猫が通る分だけ引き戸を開けておくと、来客時にもこの場所で落ち着いて寝てくれます。

ビビリの猫の場合は、来客時に猫がどこで過ごすか考えながら計画をされると良いと思います。

関連記事⇒Web内覧会⑦ 「2階 寝室・洋室・ウォークインクローゼット・ベランダ」について

造作と既製品を取り入れたキャットステップ

MYZOO LUNA

当初キャットステップは壁に埋め込みで大工さんの造作を希望していました。

でもこの方法って、キャットステップが爪で傷だらけになっても交換できない…

前の家ではディアウォールでキャットタワーを造っていましたが、パイン集成材なんて2~3年も遊べばボロボロになります。

そこで、いつでも交換できるようにブラケットを取付けてパイン集成材のキャットステップを大工さん取付けて貰うことにしました。

そしてお渡しした図面がこんな感じ

キャットステップ設計図1

キャットステップ設計図2

下地も入れて貰ってから仮取付けをして微調整

キャットステップ仮取付け

たぶんLUNA キャットステップを20mm上げ、Dキャットステップを20mm下げて貰ったと思います。

リグングのシンボルにもなるMYZOO LUNA キャットステップ+MYZOO スツール2個+既製品の棚+今では買えないペッツデポ キャットタワー+パイン集成材のキャットステップ(厚み25mm)の組合せで猫ちゃんの遊び場を大工さんに造って貰いました。

ブラケットは少しアンティークな感じの物を施主支給。

アンティークブラケット

猫も慣れてくると興味を示さなくなり遊ばなくなるので、この方法なら既製品の棚をを本棚(猫階段)に変えたり、キャットタワーを交換したりできます。

ペッツデポキャットタワー

柱や間柱などの位置も分かっているので、キャットステップを徐々に増やして行こうと思っています。

キャットステップ

関連記事⇒Web内覧会③ 「玄関・シューズクローク・リビング・畳スペース・スイッチニッチ」について

猫の引っ掻き傷に強いソファー

フランネルソファー

ソファーも爪とぎの標的になりますよね。

以前に購入したちょっとお高い本革ソファーは、3年でボロボロになり引越しを機に破棄しました。

今回は猫の引っ掻き傷に強いソファーを探します。

傷に強いファブリックは、スエード調人工皮革「ラムース」と東レ「ウルトラスエード」の2種類。

このファブリックのソファーを扱っているメーカーは数えるほどしかなく、「マルイチセーリング」「カリモク」「ハーレム」「フランネルソファー」の4社。

家具のアイソウには「カリモク」と

カリモクソファー

「マルイチセーリング」が展示しています。

マルイチセーリングソファー

「カリモク」は座り心地が好みでは無いので、「マルイチセーリング」をもう少しで購入・・・

という所まで商談が進んだのですが嫁さんが「何かボッテとしてない?」とあまり乗り気ではない!

そう言われると結構なお値段ですが、絶対にこのソファーが欲しいとは言えない。

そこで「ハーレム」と「フランネルソファー」をカタログと生地のサンプル請求して、最終的には「フランネルソファー」を一度も現物も見ることも無く座ることも無く購入しました。

到着するまでは不安でしたが座り心地も固めで私たち好み♪

「マルイチセーリング」「カリモク」のソファーよりもスタイリッシュで座り心地も良くってしっかりした造り!

このソファーを心から買って良かった~♪

猫を飼っている方で「ラムース」か「ウルトラスエード」のどちらかのソファーを購入検討している方!

しかも座り心地は固めのガッシリが好み!

そんな方は、フランネルソファーを購入すれば間違いないと思います。

地方住みの方で現物を確認せず「フランネル ソファー」を購入される方は、カタログに載っていないステッチの仕様や、おまけのクッションのサイズ変更もできるので、一度ショールームに電話相談されてから購入するのがオススメです。

爪跡はうっすら残りますが、引っ掻き傷には強いので生地は破れませんし、我が家の猫ちゃんにも好評です。

猫とソファー

猫もうっとり無垢一枚板のダイニングテーブル

ウォルナット一枚板ダイニングテーブル

自然の木にもできるだけ触れさせたいと理由をつけて、ウォールナットのダイニングテーブル(無垢一枚板)を購入しました。

本当は近藤工芸さんで一目惚れ衝動買い

近藤工芸

チェアとベンチもウォールナット/オークで全てオイル仕上げとなっています。

この椅子は他の椅子に比べて、座り心地と温もりが全然違ったので気に入り購入しました。

チェアは、イバタインテリア Sign DCL-180 WR(オイル仕上げは特注となり1割増し)

Sign DCL-180 WR

ベンチは、イバタインテリア Sign BC-K282(124)WR(オイル仕上げは特注となり2割増し)

Sign BC-K282(124)WR

夫婦共々気に入ったので購入したのですが、猫もとってもお気に入りの場所になりました。

無垢一枚板と猫




一生家の中だけで過ごせない猫の散歩と日向ぼっこは重要

猫と散歩

猫は散歩しなくていいから楽とか言っている方がいますが、猫も犬同様かなりの散歩好きなんです!

と言っても大半の猫は臆病なのでベランダとか庭の散歩が中心。

我が家では最低2回はベランダか庭での散歩と日向ぼっこ!

多いときは4回…

これはちとしんどい!

そのためベランダは9帖にして、ベランダからも外の景色が見えるように格子を4ヶ所取付けました。

FRP防水

格子はこのタイプでなく、YKK シンプルモダン通風小窓 スリットタイプ パンチングパネル 穴径φ8を外側と内側を逆にして取付けていれば、格子に座って外も見れたので猫にとってはお気に入りの場所になったと思います。

現在1ヶ所だけこの格子に変更しようか検討中!

タイルデッキもお気に入り。

タイルデッキ散歩

外で日向ぼっこをするので当初計画していたサンルームは設けませんでしたが、あればお気に入りの場所になって散歩の回数は減ったかもしれません。

訓練が必要ですが猫を飼われている方は、安全を確保してハーネス散歩に挑戦して下さい。

猫が不安にならない引越しを

引越しの際には、なるべく猫が不安がらない工夫が必要だと思います。

我が家では引越し当日はかなりビビってましたが2日目からは新居にも少しずつ慣れてくれて色々冒険したり

ねこ冒険

1週間もすれば前の家の事は忘れたみたいな感じでリラックスするようになりました。

ネコリラックス

猫を不安がらせないために、朝一引越し業者を手配して購入した家電・家具なども15時までに全て配達設置!その間嫁さんは引越し前の家で猫と待機。

猫ベッドや猫がお気に入りだったキャットタワーは15時から夫が一人で運び新居で設置。

夕方最後に猫を含む家族3人で新居に移動。

その日は、我が家の猫が一番安心できるコタツで「皆で一生ず~と一緒」「ここが○○ちゃんの新しいお家」と何度も声を掛けながら寝ました。

ネコにとって引越しはストレスでしかないので、なるべく負担が掛らないような工夫が必要だと思います。