ローコスト住宅関連のキーワードで情報を集めていると、比較的安価で外観のデザインも気になったのがゼロキューブ「ZERO-CUBE」でした。
ゼロキューブとは1000万円~の家造りをコンセプトにLIFE LABEL(株式会社ベツダイ)が販売する規格住宅で、施工は全国のフランチャイズ加盟店の工務店で行われています。
愛媛県松山市でゼロキューブを建てる場合は、アースハウジングに依頼する形となります。
アースハウジング・ゼロキューブ完成展示会の感想
ゴールデンウィーク直前、Webで気になったハウスメーカー(工務店)に数社電話で問い合わせをしました。
具体的にはHAS 松山ボックス・天美住建一級建築士事務所・サンエルホーム・アースハウジングの4社
HAS 松山ボックス・天美住建一級建築士事務所は、ゴールデンウィークはお休みだったのでカタログだけ送って貰うことにしました。
サンエルホームはゴールデンウィークにイベントを開催しているとのことだったので、住宅展示場に足を運びましたが私たちには特に何も感じませんでした。
よって感想もありません。
アースハウジングは、ゴールデンウィークの前半は営業されていたので予約をしてゼロキューブを内見をさせて頂くことになりました。
まずは、ゼロキューブシンプルスタイル「ZERO-CUBE SIMPLE STYLE」を内見。
延床面積 82.80平米(25.04坪)
1F床面積 43.47平米(13.14坪)
2F床面積 39.33平米(11.90坪)
リビング12帖・キッチン4帖となっていました。
室内の画像を撮るのは失礼かと思い撮影しませんでした。
印象としてはまずまずの高評価!
リビング・キッチンは狭く感じましたが夫婦二人ならこれぐらいのサイズでもイイかな~と思いました。
内見したゼロキューブシンプルスタイルの本体価格は900万円(税別)だったので「900万円」でもまずまずの家が建つんだな~と!
覚えている範囲でキッチンはリクシルシエラ・1Fトイレはリクシル ベーシアピタ・バスルームはリクシル アライズ…
内見をした時には住宅の知識などまったくなかったので、あまり詳しく覚えていませんが十分生活はできる印象の家でした。
次は、ゼロキューブ+ボックス「ZERO-CUBE+BOX」を内見。
ゼロキューブシンプルスタイルの後に見たので外観を見た第一印象は
でか
延床面積 98.53平米(29.80坪)
1F床面積 52.99平米(16.03坪)
2F床面積 45.54平米(13.77坪)
+BOXがオプションで付いているタイプとなり和室4.5帖・バルコニー・ウッドデッキ6帖が追加で本体価格1,000万円+BOX200万円=1,200万円(税別)となります。
リビング14.5帖・キッチン4.5帖となり天井は吹き抜け!
外観もスタイリッシュカッコイイですし、家の中の雰囲気もかなりステキな空間!
あれ。
あれれ・・・
もしかして建てる家が決まっちゃったかも!
テンションも上がり自然に話も前のめりになります。
あれこれ聞きながら内見を済ませ事務所に戻って、契約についてや資金計画などについての話も聞きました。
アースハウジングでの初回プラン作成・概算見積りは無料。
その後に契約金10万円を支払い具体的なプランの打ち合わせをしたり図面の変更が可能。
エリアは決まっているけど土地は決まっていない旨も相談すると「土地も探してみます」とのおっしゃってくれました。
担当者の方も好感の持てる方だったので、土地も決まってないけど7割ぐらいの確立でゼロキューブを建てるだろうなと感じながらこの日は終了!
なんとなく建てる家が決まったら土地探しにも進展あり
ゼロキューブを建てるかもと思っても、土地はまだ決まっていません。
しかしなんとなく建てる家が決まったら、土地探しにも進展があるものです。
希望エリアを自転車や徒歩で土地探してしていると、なかなか良さげな土地に出会いました。
敷地は115.44平米(34.923坪)
価格は908万円+水道負担金25万円+境界基礎・ブロック5段積み8,000円/m(約16m=12万8千円)
接道は公道と私道の二方道路。
最近まで古家が残っていたが、更地にして分割し販売(一括購入も可能)
裏は伊予銀行研修所で緑もあり整備されて景観が良い。
その横には公園があり、春になると2階から桜も見える!
見た瞬間にビビビっと!
早速、不動産屋に電話をして資料を請求。
書類が届いて数日以内に土地を仮押さえして、ゼロキューブが建築可能かアースハウジングに打ち合わせに行きます。
土地の仮押さえ期間は2週間・費用は0円でOKでした。
※この土地は、先行購入も含めてかなり前向きに購入しようと検討していましたが、最終的には事前資料・口頭でも接道は公道と私道の記載・説明でしたが、途中で私道(位置指定道路)・私道(2項道路)と判明し購入を断念しました。
その時の内容は→フェニックスコーポレーションってどうよ?法務局や下水道整備課は必ず自分で確認に行くべき
本当はゼロキューブ+BOXを建てたいけど、土地のサイズ的絶対無理!
素人目に見てもゼロキューブシンプルスタイル+BOXならギリギリ収まるかもって感じの土地です。
アースハウジングで土地の資料を渡しプラン作成を依頼しました。
初回にプラン作成は無料となります。
数日して連絡があり再度来店!
図面を見ながら打ち合わせを・・・
ゼロキューブシンプルスタイル+BOXなら隣地境界50cm離して入るけど本当にギリギリって感じでした!
間口は、あと500~1000ミリは欲しいとのこと
もう少し詳しい調査が必要だが斜線制限に掛る可能性もあるとか、役所への確認申請で落ちる可能性もあるとか…
担当者の方はノリ気では無い感じ…
道路側なんて77mmの空間しかないので無理もありませんよね。
う~ん。
困った・・・
土地はかなり気に入っています。
一旦持ち帰り数日掛けて色々と検討していくうちにゼロキューブはかなりイイと思ったけど、他の工務店を探してゼロキューブっぽい家建てたらよくない!?
という意見に徐々に変わっていきました。
ちなみにこの時のゼロキューブシンプルスタイル+BOXの資金計画表(概算見積り)の内訳は
本体価格1,100万円
付帯工事費250万円
土地合計947万円
諸経費408万円(浄化槽・地盤強化工事予算含む)
消費税169万円
合計約2,874万円でした。
松山市は比較的田舎なので新築でも土地購入含めても総額2,500万円で建築可能と思っていましたが、現実はなかなか難しいそうです。
安くて一瞬だけ購入検討した三津2丁目の土地156.46平米(47.32坪)550万円とかなら、新築2500万円以内も可能だったかもしれません。
※この土地は、さらに値引きになって2019年7月現在坪7万円の331万円!古家の取り壊し費用も込み!
ゼロキューブを建てて後悔しないために
家を建てるハウスメーカー・工務店選びは直感だったり担当者との相性だったり勢いも大事だと思います。
私たちは、ゼロキューブを建てようと思った→ゼロキューブを色々調べて違う工務店も検討→自分たちの建てたい家について調べる→結果ゼロキューブは建てなくて良かったと考え方が変わっていきました。
勿論ゼロキューブをご自身で納得して建てられるのなら良いですが、今悩んでいる方は以下に当てはまらないか参考にしてみて下さい。
ゼロキューブに限ったことではありませんが、2×4工法の住宅は声や足音などが響きます。
また断熱材の種類や厚さなどにもよりますが、金属サイディングは雨音が大きく聞こえることもあるようです。
ゼロキューブの内見の際にはBGMを流していました。
その時は雰囲気作りかと思っていましたが後日考えてみると・・・
担当者の方は好感の持てる方でしたが、アースハウジングの従業員は離職率が高いと違う工務店の社長さんは言っていました。
その工務店にはプラン作成をして貰うために行きましたが、こんな話をされる社長は如何なものかなっと思い後日お断りの電話を入れました。
この話が本当か嘘かは置いといて建築途中で担当者が変わるのは面倒なので避けたいですし、後々の修繕なども含めて担当者の方とは良い関係で長いお付き合いをしたいと私たちは考えています。
キューブ型の家で正面に金属系サイディング、その他は窯業系サイディングを貼る。
軒は無し。
キッチン・トイレ・建具などはリクシルのスタンダードクラス。
間取りをゼロキューブと同じにする。
2×4工法・従来工法の違いはあると思いますが、冷静に考えるとゼロキューブっぽい家ってどのハウスメーカー・工務店でも建築が可能です。
色々家について調べていくうちに、自分たちにとっては何が必要で何が必要でないかが、ぼんやりと分かってくると思います。
私たちの場合は、軒・庇って大切だと思う。
防水対策をきっちとすれば軒・庇も関係ないかもしれませんが、やはり短い軒・庇でも付けた方が良い。
吹き抜けはいらない
吹き抜けは開放的で素敵だと思うが、エアコン効率も悪くなると思いましたし、吹き抜けスペースを部屋にした方が実用的だと思いました。
太陽光も必要でない
太陽光はかなり悩みましたが、修理費や撤去費用まで考えると100%お得だとは思えなかった。
床は無垢材じゃなくてイイ
無垢材の床には憧れがありましたが、隙間に猫の毛やゴミが絶対挟まるだろうなと思いやめました。
キッチンも広く対面で快適な仕様!
料理好きなのでキッチンはかなり重要な要素。
リビングは広く長方形
耐震等級3で家を設計すると、どうしても1Fに壁が多くなります。広いリビングを希望の方は、2Fリビングを検討するか耐震等級1や耐震等級2で設計依頼をされると良いと思います。
ウッドデッキよりもタイルデッキ
当初はウッドデッキが素敵って思ってましたが、タイルデッキの方が魅了的に感じました。
人それぞれだと思いますが、私たちは徐々にこんな考えになっていきました。
ゼロキューブでもある程度自分たちの要望を適えることができるかも知れませんが、やはり注文住宅の方が色々制限がありません。
最後に
私たちは最終的には、地域密着型の大工系工務店で注文住宅を建てました。
あの時ゼロキューブとご縁が無くて本当に良かったなっと何度も思いました。
今ゼロキューブ建てようと思っている方でも、ご自身が納得できる確証を得るためにあと1社か2社は違う工務店さんで話を聞いたり、見積りを取ったりされるのが良いと思います。