前回「片刃包丁・両刃包丁をコンビ砥石で研ぐ 基本通り研いでも切れない理由は」で紹介できなかった私の2軍の包丁はこんな感じ!
今回は普段使っているシャプトン刃の黒幕シリーズの使い方(研ぎ方)やオススメの番手や組み合わせをご紹介!
刃の黒幕シリーズはレビューでも高評価の砥石。
包丁や砥石に興味を持った人は絶対に購入すべき砥石です。
実際に使ってみると
「こんなに包丁砥ぎって簡単なんだ~」
「包丁砥ぎ楽しい♪」
って感動が味わえます。
本トまじで。
家庭用であればシャプトン刃の黒幕1000番が1本があれば包丁の材質種類を問わずなかなかイイ刃がつきますので持ってない方はぜひ!
シャプトン刃の黒幕で包丁の使い方(研ぎ方)
片刃包丁を刃の黒幕で研いでいきます。
刃の黒幕は使う前に水につける必要はありません。砥石と包丁をに軽く水で流し研ぎはじめます。
基本的には前回「片刃包丁・両刃包丁をコンビ砥石で研ぐ 基本通り研いでも切れない理由は」と同じ砥ぎ方
①まずは刃の黒幕1000番 刃を手前に向け先の方から20回程度研ぐ。しのぎから刃先まで砥石にぴったりと当てる。
※砥石に刃先を包丁は砥石に対して45度の角度になるようにあてる。
※砥石と包丁との角度は15度。
※左手は人指指・中指・薬指の3本で刃先の部分を抑える。
②先を研ぎ終えたら真ん中を20回程度研ぐ。
※途中砥石の水が無くなってきたら包丁を濡らす。砥石に水を垂らす。(霧吹きが便利)
③最後にあごの部分を研ぐ。あごの部分はあまり鋭利にせず鈍角に10回程度研ぐ。
④裏側にかえりが出ているか確認。かえりが出ていなければ切れない包丁のままなので①~③を繰り返す。
⑤包丁の裏側にかえりが出たら刃の向こう側(裏側)にし砥石に裏面をピッタリと置き包丁の裏面を軽く研ぐ。裏側はかえりを取る程度にとどめ数回ずつ刃先・真ん中・あごの順で研ぐ。
⑥次に軽く水で流した刃の黒幕2000番に変え名倉砥石天上を軽く研ぎ滑らかな研ぎ感を出す。
※研ぎが滑らかになり研ぎ感もよくなるので名倉砥石を併用して使っていますが、刃の黒幕2000番は名倉砥石は使わなくても問題ありません。
⑦黒幕1000番の研ぎ同様①~⑤を繰り返し。
⑧次に軽く水で流した刃の黒幕5000番に変え名倉砥石天上を軽く研ぎ滑らかな研ぎ感を出す。
※刃の黒幕5000番の説明書には使う前に5~10分程度水につけるとありますが軽く水で流すだけで大丈夫です。
※刃の黒幕5000番は研ぎ感に柔らかさは無いので名倉砥石を併用した方が良いと思います。
⑨黒幕1000番の研ぎ同様①~③を繰り返し。
⑩刃の黒幕5000番で出るかえりは若干なので特にかえりが出なくても気にしない。⑤同様に裏面を軽く研いでいく。
⑪最後に包丁全体を1、2回程度砥石に全体的に擦りかえりを取る。
⑫新聞紙に片面10回程度ずつ擦り小さいなかえりを取る。
⑬砥石を次にスムーズに使う為、使った砥石全てを面取りする。
刃の黒幕おすすめの番手組み合わせ
刃の黒幕おすすめの番手組み合わせは、刃の黒幕1000番(荒砥扱い)→2000番(中砥石)→5000番(仕上げ砥)の組み合わせを使っておりこの組み合わせがおすすめです。
なぜこの番手の組み合わせがオススメかと言うと
以上の理由で1000番・2000番・5000番の組み合わせで使っています。
砥石を持っていない方や家庭用でそこまで切れ味に拘らない方はとりあえず刃の黒幕1000番を購入。
より切れる包丁を使いたい場合や研ぎに拘るなら刃の黒幕1000番・3000番・5000番や名倉砥石を購入するのがオススメ!
刃の黒幕面直し方法
砥石で包丁を研ぐ際に研ぐ角度なども重要ですが、砥石は面直しを行い常に平面の砥石で研ぐことが重要です。
重要なので包丁の研ぎ方⑫で工程にも入れています。
面直しを行わない砥石の中央がへこんで包丁がうまく研げません。
刃の黒幕面シリーズの直しに使うのは
30×30cm程度のゴム板
ダイヤモンド砥石 600番
鉛筆
①ゴム板にダイヤモンド砥石を置き刃の黒幕に鉛筆で数箇所線を書く。
②全体的に刃の黒幕を擦り砥石を平面にしていく。
③数回擦ったら研ぎ面をチェック。鉛筆で書いた線が残っていればそこは平面になっていないのでさらに擦る。
※途中ダイヤモンド砥石が目詰まりをするので軽くダイヤモンド砥石を洗う。
④鉛筆で書いた線が無くなるまで擦れば平面になっているので面直し終了。
面直しは面直しする砥石より荒い砥石持っていればその砥石で行えますが、何度か面直しを行っていると面直し用の荒砥自体が平面じゃなくなるのでダイヤモンド砥石がオススメです。
またダイヤモンド砥石を持って刃の黒幕の面直しを行うと手を怪我する為ゴムマットも必須です。
刃の黒幕の欠点
しかし刃の黒幕にも欠点があります…
刃の黒幕はケースに砥石を置いて使えるのですがジャストサイズでない為研いでいると砥石がガタガタ動きます。
我慢できないほどではありませんが、このガタガタが若干鬱陶しい。
なぜ砥石が動かないように作らないのか!
欠点を解消するには別途購入でステンレス製の砥石台を使うことで解消できます。
※鉄製はすぐに錆びるので鉄製の砥石台を購入するぐらいならガタガタを我慢しましょう。
最後に普段あまり使わない出刃包丁や刺身包丁は椿油を塗って油紙に包んで保管しています。
この方法だと包丁にまったく錆びが出ないので、あまり使わない包丁の長期保管にはオススメです。
包丁の長期保管に便利!
簡単なようで奥が深い研ぎの世界!
だから面白いんでしょうね。
関連サイト⇒『魚を捌く包丁の選び方おすすめのステンレス包丁について』でも詳しく包丁について解説しています。